日 時 2016年6月5日(日)13:00〜17:00
場 所 大阪社会福祉指導センター 研修室2
出 席 者 トモリ(幹事)
一々(司会)
べー(書記)
朝日
あめんぼ
いしずえ
空吹
3105(サトコ)
紗蘭
ザレゴト
三月兎
しろくま
ちゃちゃこ
ニン2
ねいすけえもん
びしょ
ふあく
ぽむぽむ
みんみん
mo
りあ
わしき
目 的 「ワートリファンが会議室でガチ考察する」
テーマ・議題(これらは議論の補助とし、必ずしも話さなければならない訳ではない)
■テーマ「ボーダーという組織の過去や目的について」
・最上宗一が5年前に黒トリガーになった理由。
・迅の前に風刃を使っていた者は誰か。
・城戸司令の真の目的とは何か。
・旧ボーダーの、第一次侵攻以前の活動内容や場所について。
・「第一次侵攻は、旧ボーダーによるマッチポンプである」説について。
■テーマ「サイドエフェクトについて」
・迅のSEの発動条件、制約、見え方、精度などについて。
・遊真のSEの発動条件、制約、見え方、精度などについて。
・SEを持っていそうなキャラクターや、そのSEの内容。
■テーマ「近界について」
・近界や近界民は、玄界とどのように異なる存在なのか。
・レプリカは現在どのような状況か。
・エネドラッドはどのような方法でハイレイン達に復讐するつもりなのか。また、真の目的は何か。
・アレクトールと反応するトリオンの条件とは?(鉛弾はアレクトールを貫通するが、鉛弾は非トリオン物質に反応する。しかしアレクトールは非トリオン物質に反応しない)
■テーマ「ボーダーの部隊、関係者、トリガーについて」
・現在の三雲隊の攻略方法。
・仮に、ヒュースが三雲隊に入隊できた場合のポジションや戦い方。
・遊真の生存の可能性や、その方法。
・鳩原未来が近界へ密航した動機は何か。
・麟児の目的は何か。なぜボーダーに入らなかったのか。
・ベイルアウト時に使用するトリオンの出所
・トリオン切れが近いと判断するダメージの基準
・ツインスナイプはイーグレットでしかできないのか
・那須隊の日浦隊員の後任はどうなる?
一々(司会):【15巻で新たに判明した事柄について】今巻も色々な情報があったと思いますので、皆さんに是非語っていただきたいと思います。
あめんぼ :冬島隊と加古隊にはそれぞれトラッパーが在籍しますが、冬島隊の隊室にしかトラッパー用の机(PC)がありません。加古隊の隊室にはオペレーター用の机(PC)しかなく、冬島隊だけにオペレーター用とトラッパー用があるのはなぜでしょうか。
紗蘭 :冬島さんの机には“任務の時には”とわざわざ記載がありますよね。ランク戦の時などは大規模侵攻の時に描かれていたように、小型のPCを持って自身も転送される状態がトラッパーの基本だと考えています。ですが冬島さんは実際の運営任務で冬島隊として参加するときは、今回のガロプラ戦のように指令室などでオペレーションをするのではないでしょうか。トラッパーの技術を開発した冬島さんだからこそ、たくさんの事柄を並列に処理する机が必要なのだと思います。その他のトラッパーは端末型のもので充分であり、そこに冬島さんがガロプラ戦で指令室に呼ばれる意味があるのではないでしょうか。
あめんぼ :そうなると気になるのは(冬島さんは)大規模侵攻では屋上にいましたが、上がらないと出来ない違いとはなんだったのでしょう?ガロプラ戦は戦闘区域内だと分かっていたから屋内だったのでしょうか? それとも何か条件があり、新しいトラップを設置するのに制約があったのか。例えば修のスパイダーはベイルアウトしても残るので、だとしたら冬島さんのトラップもベイルアウトしても残るはずなんです。ならばランク戦でも、この机(PC)で操作してもいいのではないでしょうか。
三月兎 :それは迅さんの予知に関係があったのではないでしょうか。大規模侵攻の時は迅さんの予知の中ではアフトが攻めてくるタイミングが早いほうで、用意の時間が短く、それに対しガロプラ戦では何パターンか想定できるほど予知から間がありました。ですのでガロプラ戦の時は、最初からトラップを設置していたのではと思います。
トモリ :つまり、新たに仕掛ける場合は外に出ないといけないということですね。話を聞いていて、大規模侵攻の時は市街地に罠をはることはできたけど他の場所のトラップが間に合わなく、当真さんたちが屋上で使ったワープは冬島さんが外に出てから設置したものなのだと思いました。ガロプラ戦では事前にトラップを設置していたのですね。
ザレゴト :トラッパーのトラップってこうやって発動しますよね(地に手をつくふり)。時系列的に大規模侵攻の時のスイッチボックスが有用だと感じていたので、それをそのままガロプラ戦で設置してたのだと思っていました。あと、大規模侵攻の時はトラップの上に乗ってから発動で飛んでいましたが、ガロプラ戦の時は瞬間に飛んでいた気がしたので設置型のものとその場で見て発動させるものとでは違うのだと思います。あとは迅さんの予知に関係があるという、三月兎さんの意見に同意です。
朝日 :今回のガロプラ戦でアタッカー1位から4位が戦っているときのワープトラップは既に設置してて、冬島さんが本部のところにいたから脱出できなかったのかなと思いました。
ニン2 :冬島さんが大規模侵攻の時に外にいたのは、エネドラによる通信室の侵入・破壊によって外にいたと思っていました。
複数人 :うわ〜! なるほど!!(悲鳴やざわめき)
ぽむぽむ :最初の考察に戻りますが、加古隊の隊室にトラッパー用の机(PC)がないということなんですけれども、冬島さんの机にもPCは置いてないんですね。なので、設置型のPCは使わないんじゃないでしょうか。持ち運べる小型端末を使用してるのであえて机を用意する必要はないが、冬島さんは机を使うこともあるんじゃないかと思います。
ザレゴト :部屋に注目する視点がなかったので、色々な意見を聞けて有難いです。間取りなどを考えたら、どの隊がどの隊の上階にいるとか分かりますかね?
トモリ :個人的な考えですがトリオンで間取りがかなり自由に変えれると思ってるので、ここにある柱が上階にもあるとは考えづらいと思います。
ザレゴト :トリオンは少し不思議ですからね。
トモリ :S(すこし)F(ふしぎ)。でも隊室の配置は気になりますよね。
ザレゴト :そうなんです。二宮さんの隣はちょっと……気まずいです。
トモリ :隊室でいうと影浦隊の狙撃訓練室はかなり広いですよね。やはりあれもトリオン空間だから実際の空間よりも広いのかなと思いました。
3105(サトコ):葦原先生がドラえもんを好きな方なので、ふしぎ道具とかで、よく映画とかで空間をどんどん作っていく。「ここ自分の部屋」という感じで。そんな影響を少なからず受けてるのかもしれないですね。
ぽむぽむ :部屋繋がりなんですが、ガロプラ戦で迅さんがガロプラの三人に攻撃したとき、ガロプラ側が廊下の壁に穴を丸く空けるシーンがありましたよね。その室内が資料室みたいだったのですが、図書館のように整理されていて、どこに何があるのかも表示されていました。ボーダーはデータで保管をしているイメージがあったので、紙資料で保管しているのはどういった内容のものだと思いますか?
空吹 :1巻の時に沢村さんが会議のために運ぶ箱には色々入ってるようでしたが、あれは会議に使う資料もあったのではないでしょうか。
いしずえ :嵐山隊の新入隊員のデータ処理を行っていたときも、紙資料だったと思います。なのでデータでの保管ももちろんですが、紙資料が必要な何かがあるからこその、あの資料室ができたのではないかと。
あめんぼ :10巻での論功行賞も確か紙資料だったのでは? 過去の戦績なども残しているかもしれません。そういえば入転属の資料も紙資料でしたよね。意外と紙ベースなのかも……。
紗蘭 :入隊・転属などもそうですが、遠征部隊が帰ってくるときに城戸司令が書類にサインをしてるんです。自分自身や保護者のサインがいるようなものについては、データで保管をするにしても一旦は外部的に紙の資料がいるんじゃないですかね。
トモリ :すごく話に納得したのですが、最初は嵐山隊の広報の雑誌などが保管されていると思っていました。
複数人 :置いてそうですね!!「今月の表紙は嵐山」
りあ :外部に提出しないといけないことも多いと思うんですよね、国や市に。唐沢さんがかなり必要なのではないでしょうか。香澄さんも必要。棒のようなものが。
ザレゴト :実は15巻の内容で、コスケロのトリガー・黒壁(ニコキラ)の性能がすごく気になっているんです。現在、鉛弾(レッドパレット)・アレクトール・黒壁が変な作用を起こすトリガーだと思うんですが、どれがトリオンに当たって、物質に当たるのかを考えていました。
いしずえ :アレクトールの場合はトリオンにのみ反応する。鉛弾は物質にのみ反応する。なので建物やトリオン体は物質なので反応しますが、シールドなどの物質化されていないものは通り抜けます。黒壁は見た限り建物をすり抜けているので、おそらくトリオンのみにしか反応しないと思っています。くっついているのも米屋の足や槍の部分なので、トリオン物質か、もしくはトリオン全体にしか反応しないと思います。黒壁に対してシールドを使った場面ってありましたっけ?
ザレゴト :黒壁にはないです。
いしずえ :そうでしたよね。なのでそこがまだ不明ですが、トリオン体に限って反応すると思っています。
ザレゴト :「物質化されたトリオン」と「シールド」と「実際の物質」の3パターンに分かれているんですよね。そこで黒壁がシールドと同じような扱いなのか、トリオン物質の扱いなのかということなんですが、鉛弾は黒壁を通り抜けてるのでトリオン物質なんです。で、トリオン物質は重力に影響されるんですよ。シールドは固定して出されますが。こうやって見分けるとアレクトールが例外的な性能で、すごく気になってるんです。
トモリ :実は不参加の方から頂いてた議題にもアレクトールの反応する条件というのがあるんです。是非、皆さんに解決して頂きたいと。とりあえず、全文読ませていただきますね。
『141話で、香取を狙った、鉛弾を付加したライトニングの流れ弾が地面に当たり、重りを発生させました。
このことから鉛玉の具体的な効果は「物質と反応し、重りを発生させる能力を射撃トリガーに付加させる」というものだと考えられます。
逆に考えると「鉛弾が干渉しないトリガーは物質化していない」、つまり「シールドとアレクトールは物質化していないトリガー」だと言えます。
これを元に、アレクトールの具体的な効果について考えていきます。
アレクトールの効果を「物質化しているトリオンと反応し、キューブ化させる」と仮説を立てると、非物質化トリガーであるシールドと反応した事例と矛盾してしまいます。よってこの仮説は正しくないです。
「物質化しているかいないかに関わらず、全ての状態のトリオンと反応し、キューブ化させる」と仮説を立てると、トリオンの塊である鉛弾と反応しなかった事例と矛盾してしまいます。よってこの仮説も正しくありません。
では、「アレクトールと反応する、トリオンの条件とは何か?」』
だそうです。
あめんぼ :まず、アレクトールは全てのトリオンに反応すると設定されていて、それに対して鉛弾が物質に反応する+非実体トリオン物質は透過するという設定にされています。鉛弾はシールドと干渉しないしくみと明記されているので、完全に物質化されていないトリオンには干渉しないという機能も付加されてるのです。なのでアレクトールには反応せずに、ハイレインのトリオン体に当たったのではないでしょうか。
トモリ :アレクトールではなく、鉛弾の性能の問題ということですね?
あめんぼ :そうです。鉛弾の性能だからアレクトールを通過したんです。
ニン2 :作中の言葉だと9巻でレプリカ先生が言っている「実体がないトリオンの弾丸やシールドには鉛弾は当たらない」ということですね。
ぽむぽむ :エスクードは“物質化されてる”と明記されてるんですよね。そして“実体”という言葉も使用されている。だからトリオンの世界には、本部の外壁などの物質・実体・エネルギー体は別であるんだろうな、と。トリオンの状態がどこまで細かく分類されているのかが分かれば、もっと詳しくそこを詰めていけると思います。まず、一番堅い状態(リアルに近い状態)が外壁やエスクードなどの物質化。その次にトリオン体と呼ばれる、ほぼ実体に近いが、実体ではない状態。あとはメテオラや弾丸トリガーのエネルギー体。この3種類からなるのか、またはこの間に他の状態があるのか。そこを分類してから整理してもいいような気がします。
みんみん :確かにトリオンの分類って、アタッカーのトリガーで考えてみても弧月やレイガストって重さがあるトリガーだと説明があるから、エスクードなどのように完全に物質化されたものなのかなと思うんです。けど、スコーピオンに関しては変形が自在であったり出し入れ可能だったり、ほぼ重さがない。そう考えると、むしろ弾丸のようなエネルギー体に近いのかな?と思いました。同じ武器系統でも、物質の形によって変わってくるのが面白いですね。
3105(サトコ):実体化と物質化の違いなんですが、物質化は物質化された時のままの状態のもので、実体化は解除が可能なものだと思ってます。
トモリ :考えてみたらトリオン兵って破壊されたら残骸が残りますよね。エスクードや本部は物質化なので破片が残る。トリオン体やスコーピオンは破壊されたら消える。弧月は……あれは消せるんですかね?弧月が物質化だというのは少し離れてるのかな? と思いました。
いしずえ :物質化してないものと言ったら、トリオンキューブは消えるものなのでしょうか。シールドは解除をかけたということになりますよね?解除が可能・不可能で考えたら、弧月の場合は鉛弾を防げるがシールドは防げない。だからシールドの場合と弧月などは、存在させた時の違いが重要になってくるのだと思います。
紗蘭 :ひとつ思ったのが、一時的に出現させているものと実体として掴める状態であるもので違うのではないでしょうか。弧月などのトリガーの武器は形として残るものだから反応して防げるが、シールドは一時的に出してるだけのものです。そしてそのシールドに関してですが、木虎が一度イルガーの上で出してる固定モードのシールドなら防げるのだろうかと、いま気になりました。あれはしっかり防げるように形を作ったものなので、エスクードに近いと思ったんです。
りあ :密度の干渉の仕方や、構造で変わってくるのかもしれないですね。
mo :千佳が一度大砲で壁に穴を空けた時に、鬼怒田さんは「トリオンで埋めればいい」という粘土のような表現をしていますよね。トリオンは氷と水のような関係で、何か操作をすれば物質を固めたり、柔らかくしたり変えれるものなのかなと思いました。
三月兎 :今の話を聞いてガロプラが使っていた"通り抜けフープ"のようなトリガーは、そういう性質を利用しているものなのかなと思いました。
ニン2 :遊真が前にいた国は城壁がトリオンではなく普通の物質じゃないかとの話があり、攻撃で穴が開いていたのを思い出しました。
ぽむぽむ :先ほどのシールドがモードによって効果が違うということですが、同じシールドや武器だったとしても状態変化するのはありえると思いました。それによって鉛弾などの本来の性能の発動が変わってくるとも思います。
トモリ :話が少し戻りますが、スコーピオンの重さがほぼゼロだとあったのは、持ち手の部分を実体として持つための重さだと思いました。
朝日 :その場合、身体から出している時は限りなくゼロだということですか?
トモリ :そう考えます。
いしずえ :トリオン体自体に重さがあるので、重さは必ず発生するのではないでしょうか?
紗蘭 :トリオン体には確かに重さが発生すると思うのですが、スコーピオン自体は少しだけトリオンを分けてるだけなので、とても軽いと思います。その代わりレイガストなどの持ち手があるものは、実体化しているから重さがある。その重さを表すようにランク戦の時に村上鋼くんがレイガストを蹴る際に「カラン」という音が鳴っています。スコーピオンはレイガストや弧月などの実体化している柄の部分がないので重さを感じない非常に軽いものだと考えました。
3105(サトコ):スコーピオンのレイガスト・弧月の違いは密度や強度なんですね。スコーピオンは密度が薄いから軽いんだけど、でもその代わり脆い。攻撃ができてるので実体自体はあるけど、攻撃をする瞬間だけ実体化してるのではないかと。
ニン2 :重さと実体と威力の話ですが、射手のトリオンキューブは浮いてますよね。浮いてるけど威力はあります。なので弾丸は重さはなくて実体はないけど、威力はあると思います。ただ、弾丸は重さがないと思ったところに北添さんの適当メテオラが放物線を描いてたのでどうなんだろうと疑問になりました。密度と強さの関係だと木虎がイルガーの上で「なにこのトリオン密度」と言ってるので、やはり密度が高いと強度があがるのかなと思います。
しろくま :うまく言えないですが、弧月は収納する時にトリオンを消費して、新しく作るときにもトリオンを消費する。スコーピオンは体に収納できる解釈だった。弾丸用トリガーも出したときは弾丸用で、オフにしたら物体として再構築しなきゃいけないと。BBFだったかコミックスだったか、どこで読んだのかは忘れたのですが、そういうのも実体と関係してくるのかなと思いました。
ザレゴト :弧月はオフにしたら切れ味がゼロになるということだったはず。新しく具現化するのにトリオンを使うし、切れ味を保つ機能にもトリオンを使ってる状態なのでオフにした場合は具現化したものだけが残ってる、木刀のようなものだけが残ってる状態。ただ、軽いと言われているスコーピオンは、具現化にトリオンをそんなに使ってないと思うんです。オフの状態で持っておく理由がないので。なので、トリオンを何に使うのか、具現化にどれだけトリオンを割いているのかで、(切れ味をオフにしておくことが)非効率であるかそうでないかが変わってくるという理由だと思います。あともうひとつ、アレクトールはシールドが干渉できるものに干渉するのではないかと思いました。「実在の物質」と「弧月みたいなトリガー」と「シールド」を3つに分けて考えたのですが、鉛弾は実在の物質と弧月に反応してシールドには反応しません。これは鉛弾が実在の物質と同じ働きをしてるんですね。シールドはすり抜けますが弧月は実在の物質を切れます。だから鉛弾を切っても反応してしまうのではないかと。鉛弾は実在の物質と似たような同じ状態で出てくるんだと思ったんです。物質と同じような状態の鉛弾はシールドを貫通し、アレクトールも同じく貫通します。そして物質には貫通しないところが似ていると思いました。それから黒壁は鉛弾に反応しています。なので実在の物質なのかもしくは弧月と同じ状態のものかなと思いました。黒壁はシールドじゃないんです。ただ黒壁は物質をすり抜けており、鉛弾とも明らかに違う。黒壁は弧月寄りで、シールド寄りの性能でもある。間なんですね。それを考えた時にアレクトールは鉛弾を貫通していて完全に物質は防げないことから、黒壁よりもシールドに近いと思います。それで先ほどのトリオン量が関係あるという話ですが、トリオンの干渉の度合いがあると思っています。それが実在の物質・弧月・黒壁・アレクトール・シールド、こんな順番になっているのではと思いました。
ねいすけえもん:先ほどの鉛弾がアレクトールを貫通するということですが、ハイレインの身体に当たった際にアレクトールでトリオンキューブに戻しています。 なので撃ったときと当たったときの状態は、違うのではと思いました。 あと三輪さんがラービットを鉛弾で倒した時の実戦の時の流れ弾が、鉛弾になるシーンが見受けられていないんです。 ひょっとしたら実戦の場合だと実在の物質には、反応しないんじゃないかと思いました。
トモリ :ランク戦は仮想空間なので実戦で使う場合の鉛弾の性能が変わることは私も考えましたが、もしそうだとしたら訓練の意味がなくなってしまいます。ランク戦での挙動と実戦での挙動は同じでなければ困るのではないでしょうか。
ふあく :BBFの307ページのQ165に「目標が外れたトリオンの弾丸が最大射程を超えた場合どうなりますか」の問いに、「弾体が大気と反応して消滅します」との回答があります。大気というのがポイントではないでしょうか。
空吹 :外で使った弾丸の流れ弾は、一般人に当たれば気絶するとありました。ボーダーが一般人に危害を加えないようにしているとのことですがどれくらいの距離で大気に反応して消滅するのかと……。
ぽむぽむ :ひとつの武器、ひとつの弾丸についても状態が一定なわけではなく、飛んでる時と当たっている時の状態の変化があるということ+弾体という言い方をしています。弾全体ではなくパーツが3つに分かれているので状態も複数に分かれます。途中で状態が変わることだってあります。先ほども物質・実体・エネルギー体の3つの状態、もしくはさらに細分化されてるのではと言いましたが、様々な状態の複合体だからその辺りの構成がかなり複雑なのかなと思います。それによってアレクトール・鉛弾なりの干渉条件が深く分かれてくるのかなと思いました。
ニン2 :トリオン由来の物質や弾などがぶつかった時の反応パターンとして、2巻の「トリガーで何かを破壊しようとすれば、そのトリガー固有のトリガー反応が発生する」とあるので、破壊するには何かそのトリガーの効果が表れるのだと思います。トリオンで出来たものをトリオンで破壊する・潰す・貫くにはそういったトリオンの効果がいるのではと思いました。状態を付与するにもそれはそれでトリオン反応が存在し、弧月オフだとトリオン反応が発生しない状態になるのではと。
しろくま :疑問なのですが、回収されたトリオン兵はトリオンとなって基地に備蓄されていると書いてたのですが、トリオン兵って物質のはずなので、倉庫とかに入れてるのかもしれないですけど、多分もっと効率の良いキューブとか液体とか、そういう風になっているのかなと思っているんですけど……。
3105(サトコ):先ほどの壁をトリオンで埋めれるとおっしゃってた時に思ったのですが、トリオン物質はなんらかの作用を施してまたトリオンの状態に戻し貯蓄することができるんじゃないかと思いました。
あめんぼ :トリオンの状態変化はエネドラが泥の王(ボルボロス)でしているので、技術的に、固体にも液体にも気体にもできると思います。人間の中にある状態が何体かは分かりませんが、それに戻すためのトリガーはあると思うんですね。トリガーは元々トリオンをどういう形で表に出すかを決める道具なので。弧月だったら弧月をトリオンに戻すトリガーみたいなものがあるのではと思います。
ニン2 :諏訪さんを戻すのもトリオン体がトリオンキューブになって解析班が正しい方法を探して解けたので、そういう技術はあると思います。あとはトリオン兵がトリオンに還元してそれが基地に蓄えられてるということですが、ガロプラはそれを利用してトリオン兵を倒させて遠征艇の位置を把握できたのかと思ってます。
いしずえ :トリオンに戻せる戻せないかの話ですが、モールモッドなどはトリオンに戻せることがわかっています。そこで例えば弧月が使えない状態になったときに、その場合は最初に作った弧月のトリオンを、トリオンに戻すことができるのかということなのですがどう思いますか?
三月兎 :弧月は折れたあと破棄せずベイルアウトしたあとにもう一度トリオン体を作り直さないと、傷ついたままだと言っていた気がするので、弧月は一度破棄して作り直さないと使えないんだと思います。
複数人 :その話は弧月ではなくトリオン体のことでは。
トモリ :モールモッドは硬い物質になっているものですが、武器に関しては弾丸が消滅するように消えるものも結構あるのではと思います。なので弧月ぐらいなら消滅するのではと……。
ザレゴト :先ほどモールモッドなどをトリオンに戻す専用トリガーがあるんじゃないかというように、弧月に関しても具現化している物質の切れ味の機能が失われていてもそれを構成しているトリオンを戻すトリガーはあると思うのですが、それに必要なトリガーをあの8つのチップの一つにするのはすごく非効率なのでそのまま捨ててしまって構わないのじゃないのかと。実は以前にアンケートをとったことがあるのですが、弧月のトリオン量を1と仮定した時のアステロイドのトリオン量が8発分以下という予想結果が多く、それくらいなら捨ててしまって構わないのではと思います。ただ、ガロプラのガトリン隊長のような大砲はトリオン量がかなり多いと思うんですね。ああいったのがあれば、そのトリガーを使う隊員も出てくるのではと思います。
朝日 :弧月についてですが、オフにして切れ味がなくなったあと消滅しないのなら、ずっと残りっぱなしで消えないのかなと思いました。
複数人 :この前、米屋が片手で消して片手で新しく作っている描写がありました。同時にしていたように見えましたよ。米屋って弧月チップ二つ入れてましたっけ?(入れてないという確認)
朝日 :今回、米屋は自分で消そうとして、消している暇はなくて折れたからぽいっとしたように私は感じました。
3105(サトコ):少し話が逸れますが生身の人間がトリオンを持っていて、そのトリオンを使って戦闘体と弧月などの常に装備しているトリガーにトリオンを使い、作った分がその時点で消費している状態なので、その状態では生身のトリオンが回復しなく新しいトリオンが作れない。トリオン体自体にもトリオン供給器官とかにある程度貯めているのかと思っていて、それでトリオン体を維持したり射手が弾丸を撃ったりと使っててトリオン体に貯めているトリオンがなくなった時にベイルアウトになるのかなと前に考えていました。今回の米屋は、槍の弧月を消してその消したものを再利用して新しい弧月を作っているのかもと思ってます。
ぽむぽむ :破棄した武器を再利用できるか否かとのことですが、ガロプラ戦で遠征艇にトリオンの流れが集まっているシーンがありました。色んな場所から地下の格納庫にトリオンが集中しており、使ったトリオンを一か所にまとめているような状態でした。その場合、ランク戦や模擬戦などで使った破棄された武器・破壊されたトリオン体については、随時本人に戻るわけではなく捨てるような状態になっているのではと。それを本部の中であれば吸収・回収して再利用できるようなしくみになっている。となると、実戦の時の武器の破棄・トリオンの破壊の場合のトリオンの回収はそもそもそういった機能が装備されていないと思うので、私は使い捨てになるのではと思います。だからその人の生身のトリオン量で武器の選択であったり、とれる戦法が違ってくるのだと思うんですね。再利用ができるのであれば自由度が高くなるし、修ももっと違う戦法ができるのだと思いますが、やはりその人の生身のトリオンの最大値は変わらなく、どんどん消費していくだけなんだと思います。ちなみにトリオン体になったときのトリオンは、ほぼ全部生身からトリオン体に移行するのではと思っています。なのでトリオン体が破壊される、もしくはベイルアウトすると生身のトリオン量はほとんど空で、なのでトリオン体の形成に時間がかかるのだと思います。なので私としてはトリオン体は使い捨てで、本部に限って再利用できるものだと考えています。
ニン2 :本部の中でトリオンが再利用できるというのは僕はちょっと違った考えで、実際だとトリオンは黒いがランク戦ではキラキラになります。あれは仮想戦闘モードで疑似的にトリオンを再現しているだけで、実際のトリオンは使わなく成り立っていると思っています。ベイルアウトしても(トリオンが)本部に還元されるのは、本部内であってもないと思います。
ザレゴト :よく考えたら弧月をたくさん作って全部トリオンに戻したら、自分もちょっとトリオン蓄積量に少しは還元できるのかなと思ったりしました。
一々(司会):トリオンに関して皆さんたくさん話ができたと思いますので、休憩のあと、トモリさんの考察個人発表に移りたいと思います。
トモリの個人発表:仮説「迅悠一の父親は空閑有吾である」(別ページが開きます)
紗蘭 :私も遊真と有吾さんの関係については考えていました。私は遊真は有吾さんの実の子どもではあるけれども、近界に遠征に行ったときに近界の女性との間に子どもができたが、その時は玄界に帰ってしまって……そして再びまた近界に遠征に行ったときに、戦争状態で遊真の母親が亡くなっていたため有吾さんが遊真を引き取ることになったと。私の中のイメージではそんな感じだったんです。だから完全な拾い子というのは盲点だったので、トモリさんの考察はすごいなと思いました。
ぽむぽむ :私もツイッターで「親父に鍛えられた6年間、親父が死んでからの3年間」との記載が遊真の実際の年齢に合わないから2人の間に血縁関係がない、という考察を見たことがあって「確かにそうだな」と思っていたんです。ですが、BBFの289ページのQ7でレプリカは遊真が生まれてから遊真のお目付役兼、友だちとして作られたと見て「あれ?」と思ったんですね。“生まれてから”という表現を使っているので、途中で拾った子だったら“生まれてから”という表現は違和感があるんじゃないかと思いました。そう考えると先ほど紗蘭さんの意見にあったように、子どもが生まれたことは知っているが、一緒に過ごしたのは5・6歳くらいからというのも辻褄が合うと思うので、今の段階ではどちらとも言えないと思いました。
トモリ :その点については予習をしています。可能性としてですが、レプリカは遊真の父親としてではなく、技術者として作ってあげたかもしれないんですね。その時に遊真の存在は知っていて、再会したときに引き取る経緯が何かあったのではと。そうなると、意見としてはあまり変わらなくなりますが。
3105(サトコ):迅さんの父親が有吾さんという考察自体が驚きでした。ありえるかも!って。私が想像してたのは、遊真は有吾さんの実の子どもではあるけど、近界民の女性との間の子なのかなと思っていました。そもそもなぜ有吾さんが近界に行ったきりになってしまったのか、なぜみんな近界民の存在を知っているのかを考えた時に、遊真の母親が何かしらの理由で玄界にいた時に出会って、その後に連れ戻される・連れさられて近界に戻ってしまったから有吾さんは助けに行くために近界に行きっぱなしになってしまったのではないかと。仲間と別れてまで近界に行ったのはそういう理由などではと思いました。それから遊真が生まれて、母親は残念ながら亡くなり、有吾さんが引き取ることになったのかと考えていました。
ぽむぽむ :BBFの家族欄で片親しか書かれていない場合がありますよね。例えば遊真や迅さんやユズルなんですけども。必ず父も母も存在はしているはずですが、ここで片親しか書かれていないのは子が親を認識していないからか、もしくは消したい過去だからとか……どういった理由でこの欄に片親しか書かれていないのかという理由が分かれば、ヒントになるのかなと思いました。例えば5・6歳とかの死別であれば親に対しての認識はあると思うし、それならこの欄に母親の文字があってもよかったと思うんです。そう考えるとそもそも母親の存在を知らないのかなという気はしました。遊真は孤児の状態で有吾に拾われてからレプリカを作ったとかだとすると、BBFの問いで矛盾が生じてくるので家族欄の理由を整理できたら、もう少し深く分かるのかなと思います。
ザレゴト :BBFの“生まれてから”という話なんですけど、この質問欄って来た質問をそのまま答えてるんですね。僕はQ21の質問を送ったのですが“ガイスト”の“”までそのまま書いてくれてるんですよ。その考えだと、このQ7の質問を受けた場合、この答えかたしかないと思ったんです。もしもトモリさんの考察が正しかった場合は、“生まれてから”という答え方以外をしてしまうとネタバレになるじゃないですか。この回答は他のものとは違いそのまま質問をなぞっているので、ネタバレを避けてこの回答になった可能性もありえると思いました。“出会ってから”と回答してしまうのは逆にこの質問に対しておかしくなりますしね。
いしずえ :“出会ってから”だとしても“生まれてから”という回答は嘘にはならないですしね。
あめんぼ :A級何部隊あるのかの質問の時と同じような感じですね。
一々(司会):また何か展開が進んだとき、トモリさんのこれからの考察も楽しみにしています。先ほどみなさん、トリオンの話で盛り上がっていましたが他に何か話したいことはありませんか?
あめんぼ :議題にはありませんが、年表つくったりもしてみたかったですね。
一々(司会):年表は時間がかかりますもんね。次回の時は、それを議題に入れたりするのもいいかもしれません。議題の中の“サイドエフェクトについて”が討論しやすそうという意見がちらほら聞こえますが、皆さんなにかありますか?
トモリ :迅さんのSE(サイドエフェクト)の発動条件・制約・視え方・精度などについてなんですが、発動条件は姿を見ないといけないとありました。制約は少しわかりませんが視え方についてヒントだと思ったのは、ヒュースが陽太郎に刺したふりスコーピオンをした時にピクっと反応して風刃を発動しようとしていたので、迅さんは映像しかみえなくて音声は聞こえないんじゃないかなと思いました。映像が浮かんだという発言がたまにあったりしますし。
いしずえ :制約についてですが、会ったことのない人の未来は視えないということ自体が制約なのだと思います。視え方については私も写真のような、映画のコマのような感じだと思っています。
ぽむぽむ :“会う”っていう度合いのレベルですが、通常で考えると同じ空間にいるだけでは“会う”とはなかなか言わないですよね。私は”会う”っていうのは対面にお互いの存在を認識し合った状態が、“会う”ってことだと思っていたんです。なので写真や映像のコマ送りとかは、姿を認識しただけでは発動しないんじゃないのかなと。でもガロプラ戦の前の迅さんの「街を歩いてみたけど死ぬ映像は視えない」という発言から、対面してお互いが存在を認識するまでの必要はなく、だけど少なくても同じ空間にいて迅さんがその人の存在を認識するまでが必要なのだと思いました。迅さんのSEは時間や距離などが関係ないチートなものではありますが、その人と同じ空間にいなくてはならない地理的な制約があるのかなと思います。その点、遊真のSEはその辺りがゆるくて機械に対しても機能されています。迅さんのSEのように同じ空間にいなくても、映像でもSEが使えるのかなと思いました。遊真のSEは“ウソを見抜く”ということだけに限られていますが、その代わりにと言ってはなんですが発動条件がゆるく感じます。迅さんのSEと遊真のSEは対比もされていて、結構似ている部分もあるんじゃないかと思いました。
ニン2 :迅さんのSEの発動条件で少し気になっているのは、今回ガロプラ戦の時にわざわざ出ていってるじゃないですか。画面で視るだけでは目的はわからなかったのかな、と。でも、トリオン体越しには視える。画面で視るのとトリオン体越しに視るのとでは違うのかな、と引っかかっています。遊真のSEについてですが、先ほど映像でも発動すると仰ってましたか?
ぽむぽむ :映像でも発動するんじゃないのかなという予想ですね。エネドラッドのように身体反応のないものでもSEが発動しているので、つまり映像でも可能なのではと。
ニン2 :例えば録音でもですか?
ぽむぽむ :それは分からないですが、文章だけとか音声だけとかでは発動しないかもしれないですね。ただ遊真の発動条件が目に表れているからといって、目だけで判断しているのかは分からない。たまたま描写にしやすいのが目だったという可能性があるので。
ニン2 :レプリカ先生の嘘にも気づいてましたもんね。
ぽむぽむ :それに関してはSEの発動で気付いたのか、レプリカ先生との今までの関係性で気付いたのかが分かりません。確かあそこの描写では、遊真のSEが発動しているか分からなかったと思います。
ニン2 :僕が気になっているのは発動条件は声かなと思っているのですが、フェイントに気付くのかなと引っかかってるんですね。声じゃなくて動きに対しても、この動きに対しても嘘だって分かるのかどうかとか……。遊真のSEに対して気になっているところです。
りあ :トリオンが関係してないですかね?生身にもトリオンはある。エネドラッドにもトリオンはありますので。
3105(サトコ):まずSEの最初の説明が『人知を超えた特殊な超能力ではなく、人間の本来持っている能力の延長』と前提条件としてあったと思います。それでいくと遊真のSEというのは、例えば心理学などを学んでいる方は喋りかたや目線の動き、手の動きである程度見抜けたりできます。遊真はそれの延長ですよね。迅さんのSEについてはチート過ぎてどこまでが人間の能力の延長なのかが不明ですが、ただこれも人間のある程度先を予想する・予感するという能力の延長なのかなと。そう考えると遊真のSEも総合的なものから判断してるのかなと思います。
三月兎 :C級3バカが嵐山隊を「マスコット隊」と表現している時に、確かあの場面も目は反応していないんです。あれは遊真の中の嵐山隊が「マスコット隊」ではないのを知っているから、事実と違っていてなんでだろう?と思った結果でのセリフだと思うんですね。本人が嘘だと思っていない発言には、たとえそれが本当は嘘だとしても発動しないと思います。そうなるとやはりただの録音や文書には発動しないと思います。
紗蘭 :私も同じく本人が嘘だと思っていないものに関しては、遊真のSEは反応しないと思っているんですけれども、録音に関しては見抜けるのではと思っています。そこは録音をきいた普通の人が「この人嘘ついてない?」と思える人がいるのと同じで、遊真のSEも見抜けると思います。発動条件に関してもやっぱり目の表現が特徴的に描かれている限りは、目で見ているものが一番情報量が多いから目にポイントを当ててSEの発動を描いているのかと。ですが先ほど言った通り録音でもSEが効くと思っているので、目で相手を見るだけが条件ではなくてそこに意識を持っていってるかが重要なのだと思います。
トモリ :私はやっぱり遊真は見ないとSEを発動しないと思っていて、9巻でレプリカ先生に「珍しくつまんない嘘つくね」と言ったときに目が白かったので、これはSEを使わずに気付いてると思っています。気になるのは1巻の時の「親の形見です」と言った時に目が反応しているのは、これは誰の嘘に反応しているのだろう、ということです。「親の形見」というセリフが、今から有吾さんを生き返らせようとしている人の使うセリフではないことから、遊真自身の嘘にも発動するのも考えられるなと。迅さんに関しては鬼怒田さんが予測っていう言葉を使っているので、予測って考えると人間の延長っていうのは考えやすいなと思いました。
あめんぼ :遊真の発動条件に関しては、視覚で認識できてないと無理なのではと思います。エネドラッドの尋問に毎回本部に行ってるので、映像や録音などでもできるなら玉狛にいるままでもいいんじゃないかと。
ザレゴト :そこについては会話形式で質問しているので、リアルタイムで嘘だとわかった方が質問内容を変えやすいという利点があるからなのでは。たぶん鬼怒田さんなら本部に呼ぶかなと思います。あと毎回本部に呼ばれているわけではなく、その前に質問責めにして、ここは嘘だったら質問を変えたいという意図があったのかなと思いました。なのでそこは決め手にならないなと思います。
トモリ :あれは確か鬼怒田さんが言い出したことですもんね。
ザレゴト :そうなんです。鬼怒田さんは後で嘘かホントか聞いといてっていうタイプじゃなさそうですよね。今知りたいんだよ!みたいな。
しろくま :迅さんのSEの発動条件に戻るんですけど、視界に入るのはもちろんなんですが、視界に入った人物の人間関係も関係しているのではと思います。街の人が近界に襲われたとしても、その襲う近界民が視えてなかったらその人物が傷を負っているシーンだけ視えても、何に襲われてるのかわからないことになる。例えば太刀川さんがぶった切られる未来が視えた時に、切られてることはわかるのにその周りのことはわからなかったのかってなると、そういう意味では迅さんが本当はわかっているのか、本当にわからなかったのかってことで制約も変わってくるのかなと思いました。
ねいすけえもん:太刀川さんのぶった切られるシーンは、読者視点だと小南に切られていることがわかりますが、太刀川さんが視えた時の迅さんの視点からでは 小南が死角になっていた可能性があるのではないでしょうか。仮説として、迅さんがSEで視える時は死角があるのではと思います。
ぽむぽむ :今のと近いのですが、視え方として映像やコマ送りなどの動きで視えるなら小南がぶった切ったところが視えたと思うんです。そうなると“結果”という形の静止画のようにしか視えなかったのかなと思いました。だから街の人たちの死ぬ風景が視えなかったというのは、トリオン兵に襲われてたとしたら、通常ではありえない死体だとか街が破壊されてたりとかで判断できるのではないかと。なので私は視え方としては静止画や一瞬のシーンでしか視えないのかなと思います。
紗蘭 :迅さんのSEの視え方については2巻の段階で「誰かと会ってる映像が視えたんだ。その誰かがイレギュラーゲートの謎を教えてくれる未来のイメージ」とあります。その他にも「向こうの世界から来たのか?」と問いかけたりとあったので、会話の内容について詳細まではわからなくても、どういう会話のシーンなのかどういう内容で対面しているのかというのは雰囲気でわかるのかなと思いました。
ザレゴト :イメージということは動画や静止画ではない状態ですよね。動画だったらどんな会話をしていたか分かると思うし、静止画だったらどんな会話をしているのか雰囲気でも伝わるわけない。太刀川さんの時の予知は、迅さんにしては荒かったように思うんですね。ぶった切られる未来が視えたと言ってましたが、誰に・どのタイミングで・格納庫は無事なのかとか無かったし、そのわりには市街地は無事だと言っている。このことから迅さんも自分のSEをあまり使いこなせていない、またはランダム制であるのではと思いました。大規模侵攻の「最悪メガネくんが死ぬ」発言も、どうやって死ぬのかは言ってなかった。視えてたら絶対言ってると思うんですよね。なので視えるところに制限がある、もしくは文字が浮かんで視えたりするとか……“太刀川 ぶった切られる” “市街地 無事”のような。ランダム制だったり、不親切な視え方なのかなと思いました。陽太郎に対しての「お前がそっちに行くのかよ」も全然見てないのに気付いてますよね。なのであそこを視よう!と思って視えたわけではなく、何かのタイミングで視えてしまうすごく勝手な能力で、だからそのランダム制を高めるために市街地に出てみたりするのではないかと想像しています。
三月兎 :風間先輩のモールクローを読み逃したのは、自分の視界から外れていたから視えなかったのかと思ったんです。だから他の人の未来を視る時も、他の人の視界から視えるものしか視えないんじゃないかと思いました。だから太刀川さんのまっぷたつ予知が視えた時も太刀川さん自体が切られるのは視えたが、背後にいる小南は視えなかったのではないのかなと思います。
トモリ :つまり三月兎さんの話だと迅さんは太刀川さんの未来を視たというより、小南の未来を視たということですか?
三月兎 :そう!そういうことです!!
トモリ :迅さんが視ているのは、やっぱり結果だけが視えて過程が視えないのかなと思います。
紗蘭 :太刀川さんの件については、迅さんの複数視えた未来の中で、太刀川さんがぶった切られる未来が一番マシなルートだったのかなと。だからわざわざ小南にその予知を教えて、その予知のルートに沿うように逆手をとって伝えたのではないでしょうか。いままでに迅さんはとりまるには悪い予知は教えなかったりしています。今回わざわざ伝えたのは、視えた予知の中で一番最善のものを「そのルートは確定しているんだ」と思わせてそのルートにまで持っていかせる。ここまでが迅さんの予想なのだと思いました。
3105(サトコ):迅さんは断片的に視えているイメージを総合的に考え自分で判断して、自分なりの予測をたてているのではと思いました。その予測をたてるための分析判断に必要な情報を集めるために、市街地などにいくのではと。あと戦闘中にもSEを使っているんですけど、モールクローは見えないところから出てきて、視えなかった。地下で戦った時のヒュースの姿や蝶の盾(ランビリス)は周りに同化して見えづらかった。なので、見えない攻撃に関しては視えないのかなと。だから、実はヒュースって惜しかったんじゃないですかね。
ぽむぽむ :迅さんのSEで視えた部分と、迅さんが自分の能力、自分の経験、自分で集めた情報が複合的に合わさって、いまの迅さんのSEを築いたんだなと思いました。その予測部分、人知の範囲の予測部分の精度が高く、それが迅さんのSEをチートなものにみせる要因なのだと思います。なので、迅さんのSEはどの部分がSEの能力で、どの部分が迅さん自身の能力なのかを分けて考えられたらいいと思いました。でもそれが未来を視るSEを使いこなせているということになるんでしょうね。そこに至るまでにどうやって人を動かして、どうやって情報を得るかなどは、迅さんの努力のものだと思いました。すごいですね。
いしずえ :遊真のSEですが、近界にいた時に大人たちが嘘をつかれたとき、大人たちの横に文字があったような気がするんですが、その時以外にそんな描写がないんですよね。嘘か嘘じゃないかの判断なのか、本当のことが文字として出ているのかわからないんですが皆さんどう思われますか?
りあ :アニメの演出でしたかね?漫画内では吹き出しになって大人が嘘をついていて遊真は嘘を見抜いていますが、遊真にどういう見え方をしているか知っているかこそのアニメスタッフの演出なのかもしれないですよね。
トモリ :でもアニメの演出や設定については、葦原先生がどこまで監修しているか分からないため判断材料にはしかねますね。迅さんのSE発動なんて分身していたので。アニメの演出まで考え出すと、とても難しいんじゃないかと思います。
ニン2 :疑問なんですが、菊地原のSEを風間隊や忍田さんが共有してるんですけど、僕は菊地原が聞いた音を他の人にも共有してると思っているんですね。でもそれだと菊地原が居る位置で聞いた音が処理されて共有してるので、それだと攻撃を避けたりするのはそうとう難しいと思うし、だからといって共有した人たち自身の耳が良くなるわけではないので、皆さんはどういうお考えかを知りたいです。
紗蘭 :それに関してはたぶん、その後のデータ処理がしやすいから聴力は共有しやすいということだと思うんです。位置に関しては立ち位置を既にオペレーター側で計算したうえで、処理した情報を共有している相手に流していると思います。それでそこの処理がものすごく速くできるから、共有しやすいということなんじゃないでしょうか。視覚だと高さとか距離だとか色々あるけど、音だと立ち位置をある程度計算したら近いものになると思うんですね。
ザレゴト :僕も同意見で、現在の実際の技術でも窓ガラスを撮影するだけで中の音が聞こえるんですね。窓ガラスの微振動をカメラに映してその音波を変換して声に戻せるんです。
べー(書記):え。え。それは現実の話ですか。ザレゴト :はい。音波情報はとても加工しやすい実例があるんですよ。あと聴力の共有が酔うとあったのは、実際の位置に対して(オペレーターが処理しても完璧ではなく)ちょっとズレた音をもらってるからだと思います。ふたつの音が聞こえて、酔うという表現なのではないかと。全く別の位置からの音をもらっても意味がないと思うんです。なのである程度の位置補正をもらってるのではないかと思いました。
トモリ :他のキャラの話になりますが、小南にSEがあるのではと思っています。ヴィザ翁との対戦のときにピクっと反応して後ろに下がっている場面を見て、相手の強さがわかるのかなと思いました。でもそれだと天羽と被るので、もっと限定して必殺技を出す寸前がわかるとか。もしくは今回のガロプラ戦でガトリン隊長の処刑者(バシリッサ)のアームを折ってるんですけど、コミックス未収録になりますが太刀川さんがヒビを入れたところにさらに打ち込んで折ってるんですね。これは単純に小南の技量が高いだけではなく、弱ってるのがわかって打ち込んでるのではと思いました。
ザレゴト :小南のSEについては同じことを考えていまして、攻撃の軌道が見えるSEなのかなと思っていました。ガトリン隊長の腕の防御の軌道が見えたからあそこに追加を打ち込むことができたり、ヴィザ翁の軌道が見えたから後ろに退いたんだと思います。特に最初の頃から強い遊真に対して、有利に立ってるのもそういうことかなと。ヴィザ翁の攻撃を、パッと見は普通の杖なのにあそこまで遠くに退くには、結構な範囲が見えていたのではないかなと思いました。ヴィザ翁は軌道がみえたら、かなりやりやすそうですよね。
ぽむぽむ :千佳ちゃんのSEなんですがBBFに出ていたのが、私の中では少し違和感があったのです。敵感知・気配を消すなんですけど。気配を消すのはSEと言えるか? と疑問に思うんですがこれはひとまず置いといて、敵感知の“敵かどうか”というのは主観的なものですよね。なので敵ではなく高濃度のトリオンを感知するようなものなのかなと思いました。ハイレインが出てきたときに“鳥”って反応しているので、ハイレインそのものよりもハイレインの使うアレクトールに反応しているのかなと。そのあたりボーダーの中の敵感知っていうSEの評価が、どういったものなのかなと思っています。
しろくま :千佳ちゃんのSEがなぜガロプラ戦では作用しなかったのかなと気になっています。ガロプラも敵として攻めてきているけど、自分が狙われているわけではないから気付かなかったのか。でもトリオン感知なら気付くと思うので、その辺はどうなのかなと思いました。
トモリ :千佳ちゃんのSEは影浦のSEに似ていたりするのかなと思ってるんです。敵意として感じ取っているのかなと。遊真と会ったときは近界民とは気付かず、最後には「遊真くんなら恐くない」と言っていたので、その判断基準だと自分を狙ってる人に感知するのではと思います。アレクトールは一応、千佳ちゃんを狙っているもので、その点ガロプラは遠征艇しか狙っていない。ガロプラ戦に気付いていない理由はその点くらいかなと思いました。
あめんぼ :5巻ラストの大規模侵攻でゲートが開くときも千佳ちゃんは反応しています。でもこの時ってアフトクラトルは千佳ちゃんを狙ってるわけではないんですね。なので敵からの敵意ではなく、あくまで千佳ちゃんの主観なのではと思いました。恐い・恐くないの感覚のような。ゲートに関しては昔から狙われてたから怖いっていう感覚です。あと確か三輪隊が接近してきてる時も気付いていない。トリオン体でなかったという可能性もありますが。ちょっと千佳ちゃんのSEって“ずさん”ですよね。確かアフトクラトルの人型がゲートで転送された時も感知してる風じゃなかったはずです。本当はあらゆることに反応はしているが、特に強く反応するのが自分が狙われている時なのかなと思いました。
ザレゴト :千佳ちゃんのSEなんですけれども、既に識別しているものについては反応できるんじゃないかなと思っています。高性能レーダーのような。レーダーにトリオン兵の反応が映る、攻撃される、次からそれと同じ個体は反応する。人型の時はトリオン体が、知らない隊員も含めてそこら中にいるので、トリオン体としてすこし強いなというのは分かるかもしれないですけど、敵なのかどうなのかはあまり分かっていないかも知れません。気配を消すという方は、レーダーからステルス状態になるということなので、千佳ちゃんの能力が2つあるわけではなく、高性能レーダー且つ敵のレーダー干渉遮断のような、レーダー関係というひとつのくくりなのではないでしょうか。最近で言うとガロプラが攻めてきたときは、ランク戦始まってましたっけ?
複数人 :始まってなかったです。
ザレゴト :それならレーダー範囲外だったり、ドグに関しては初めてだったので気付かなかったのかなと思います。
mo :ランク戦をやっている時にC級には知らせない、ランク戦の邪魔はさせないガロプラが攻めてくるのを分からせないようにしようという表現があったのでジャミングシステムみたいなものがないのかなと思ったんですよね。ガロプラが攻めて来たときに、外からトリオン反応を一切関知しなくて中に影響がでないようなものが。それでもしジャミングシステムを使用してたら、千佳ちゃんのSEは反応しないと思います。
ザレゴト :ボーダーは結構、黒いですからね。
朝日 :千佳ちゃんのSEなんですが、敵を感知するのであれば、その高性能レーダーのようなものはランク戦にも活用できないのでしょうか。味方として見ているから使えないのか、ジャミングシステムがあるから使えないのか。
ぽむぽむ :SE自体をジャミングするのは不可能なのではと思いました。それを含めて対応能力を伸ばすことがランク戦の意義だと思いますし、実際菊地原のSEはそのまま使えている状態でした。あと今までの皆さんの話を聞いてると、千佳ちゃんのSEの発動条件にムラがあるという気がします。もしくは千佳ちゃんの環境だったり前情報だったりの関係が大きいのかなと思いました。
三月兎 :菊地原先輩のSEは元々は無意識でしたが、判明以降に使い方をどんどん学んでいって今の状態になったと考えると、千佳ちゃんはSE自体を認識したばかりなので、使いこなすにはこれからで今はまだ未熟な状態なのかなと思います。
いしずえ :千佳ちゃんのSEで、ランク戦で敵チームの位置がわかるのではということでしたが、もともとランク戦ではバッグワームなどを使っていない限りはレーダーで見えている状態なので、敵感知能力を使っていないのかなと思います。
ぽむぽむ :敵と認識していない場合もありますけどね。
ニン2 :千佳ちゃんが自覚していないだけで、もしかしたらバッグワームを使わなくても気配を消す能力を使ったらレーダー上から消えるかもしれないですね。
複数人 :それ、できたらすごいですね!!
いしずえ :仮定の話ですが、千佳ちゃんがレーダー上から姿を消せるとしたら、鉛弾+ライトニングの欠点であるバッグワームをつけれないというデメリットがなくなるからすごく強くなるし、とても面白いですね。
ニン2 :でも気配を消す描写のときに「自分を空っぽに……」とあるので、悪意をもってするのは難しいのかもしれませんね。気配を消すのに“空っぽ”にすることが必要だとしたら、“狙って”そういうことをするのは無理かもしれない。
しろくま :千佳ちゃんは人が撃てないというくらいだから、ランク戦でも相手チームを敵と認識できないと思うし、そこが大きいと思う。
mo :千佳ちゃんは人が撃てないという、大きな弱点がないと強すぎますからね。そうでないと敵がどうしようもなさすぎる……。
みんみん :すごく気になっていたのですが、迅さんのSEって先天性のものなのか後天性のものなのかどちらなんでしょう。ブラックトリガー争奪戦の時に風刃を手放しているので、後天性の場合であるSEであれば風刃を手放したらSEが消えてしまっても不思議じゃないよなと。そうなってしまうと今後、迅さんの予知を頼りにしたボーダーの戦術がどうなっていくのかというのが気になります。
紗蘭 :最初に迅さんが風刃を返却するのを進言したときに、本部側は普通に呑もうとしていました。SEに関して、例えば菊地原はボーダーに入ってからそれはSEだよと教えてもらっていたので、ボーダーはSEについてきちんと研究していると思います。それならボーダー側は迅さんのSEが先天性なのか後天性なのかは理解していたはずなんですね。それにもしもブラックトリガー自体に付与されているSEだったなら、最初の段階で城戸派が誰に持たせるかとなっていたと思います。
ザレゴト :ブラックトリガー争奪戦のときに「風刃と俺のSEは相性が良すぎるんだ」というセリフがあるので、SEが風刃とセットだったならそんな言葉はいわないと思います。自分のSEと風刃で予測斬撃できますってのが強みだと思います。
しろくま :2巻くらいで、迅さんが「レベルアップはできるときにしとかないと後悔する」と言っていたセリフが、私の主観ではありますが迅さんが強い思いで言ってるように感じました。それは過去にSEで母親や最上さんが死ぬのが視えていたのに、力が弱くて未来を変えれないのを後悔しているように思えたんです。なので私は迅さんのSEは先天性だと思っています。
3105(サトコ):SEは先天性・後天性・遊真のように譲り受けたなどの例外の3パターンがあると思っています。先天性と後天性は本人に由来していて、遊真に関しては有吾さんのブラックトリガー、有吾さんのトリオンによって作られたトリオン体だから有吾さんのSEを譲り受けたのだと思います。
三月兎 :では遊真のSEはなくなる場合があるということですか?
3105(サトコ):生身に戻ればSEはなくなるのではないかと思っています。
ぽむぽむ :結局、SEがなにに起因するものなのかということだと思います。トリオン能力の高さもありますが、私としては冬島さんのトリオン量はパラメーターでは8で、SEがあってもおかしくないと思うんですけど、それでも限られてくるということはトリオンの質にも関係があるのかと思うんです。先天性・後天性で考えたら今でわかっている後天性は遊真だけで、しかもそれは譲り受けたという特殊な場合です。トリオンの質というのは体質みたいなものだと考えていて、体質って弱まったり強くなったりはしても質は変わらないですよね。なのでSEは基本、先天性のものであって強化したり使いこなしたり逆に弱まることはあっても、完全になくなることはないと考えます。自覚がなかったSEがいきなり表面化したりする展開はあるかもしれませんが、SEは先天性のもの・譲り受けるものの2パターンだと思います。もしかしたら修にもSEがあるかもしれませんね。ないことを祈りますが。
トモリ :旧ボーダーが今までどこにいたかということなんですけど、迅さんが玉狛支部について「もともとは川の何かを調査するために作られたもので、使われなくなったものを買い取って基地を建てたらしい」とあって、なんで迅さんは古株なのに伝聞なのかを考えた時に(玉狛支部の)建物がかなり古いのがわかることから、昔から旧ボーダーは三門市にいたと思うんですね。それで考えると、第一次侵攻を予測したから三門市に基地を建てたのではなく、三門市に基地を建てたから三門市に第一次侵攻がきたのだと考えました。
紗蘭 :もともと、いまの玉狛支部である場所が旧ボーダーの本拠地であったことは、私も考えていたことがありました。建物自体が古いのは旧ボーダーが来る前からある施設だから仕方ないとして、なぜそこが都合が良かったのかというと川の上に建てられていて、地下にもトリオンを使って施設を広げられるなどの普通の土地より融通がきいたのではと思いました。そして旧ボーダーが使っていたから、玉狛支部にはあんなに空き部屋が多いのだと思うので、玉狛支部の旧ボーダー本拠地説は同意です。
あめんぼ :6巻で本部の訓練施設はうち(玉狛支部)のがベースになってるというセリフがあるので、玉狛が旧ボーダーの本拠地だったと思います。あと旧ボーダーがあるから三門市に第一次侵攻がきたということですが、そもそも旧ボーダーの発足には近界民が来ないと成り立たなく、三門市自体が近界民が来やすい土地柄だから、旧ボーダーが三門市に来て、それから第一次侵攻がきたと思います。
紗蘭 :三門市になぜ第一次侵攻が来たのかと考えた時に、三門市という“門”という字が使われている以上、昔から三門市にはなんらかの“門”があるという言い伝えみたいなものがあったのではないでしょうか。異世界と繋がりやすい伝承があり、近界から人が出入りしていたのが昔からあったのではと思います。
ぽむぽむ :三門市が昔から近界民が来やすいというのは同意です。ただ、第一次侵攻は結構予想外だったのではと思ってます。「ネイバー」って隣人っていう意味ですよね。侵攻してくる人に“隣人”という名称をつけるのは考えづらい。なので最初はほんとに有吾さんが目指してたように橋渡しだったのではと。なので最初ボーダーは軍事組織というよりは、外務省のような心づもりでボーダーを作ったのではないかと。ただ予想外な大規模侵攻が起こり、軍事組織に変わったのではないのかなと思います。遊真が有吾さんから聞いていた近界と玄界の橋渡しというのは、実際有吾さんがいた時はそういう組織であったと。第一次侵攻やもしかしたら最上さんのブラックトリガー化が原因で交戦組織に変わったのかもしれないと考えてます。
三月兎 :入隊時期のグラフで4年前「以前」に在籍している人はほぼ全員玉狛支部にいるのは、そういう経緯があるからなのかなと思いました。
しろくま :私もボーダーの本当の目的は近界民を倒すことでなく、近界民と交流することなのではと思いました。3巻のどこかで玉狛のエンジニアは近界民というのが判明していて後ろ姿が長髪だったんですけど、1巻の最初のまだ何も判明していない長髪の人と同一人物の可能性があり、そうだとしたらその人は近界民になる。それだと侵攻の前から近界民と交流していたことになるので本来は交戦組織じゃなかったのだと思います。
ザレゴト :長髪の人なんですが、3巻にボーダーが公になる以前にというところにも、小南と一緒にいるんですね。だから大規模侵攻が起こる前から入ってて、トリガー技術をうけてたりしたのではと思います。近界民の名前のつけ方とか、遊真がボーダーと戦っていると知らなかったことを考えると当初の目的はやはり橋渡しの組織だったのかと。あと、旧ボーダーの本拠地の話ですが2日間あって死亡者数が1200人でしたよね?玉狛支部にいたのなら、予想外だったとはいえもう少し被害が抑えられたのではと思います。
トモリ :第一次侵攻の死亡者数については、トリオン器官を1人ずつ抜いてることなどを考えると1200人は多いんじゃないかとの考えがあったのですが最近の葉子ちゃん、華ちゃんの過去回想シーンを見ると、家屋の倒壊で死亡している人がかなりいたのではと思いました。玉狛支部に本拠地があろうが、ゲートが出た瞬間に家屋が倒壊しているならどれだけ近くても助けられないと思います。死亡者数1200人に関しては避けられなかったのではと思いました。
ねいすけえもん:三門市がゲートが発生しやすいということと、近界民はこっちの人間と同じだよということから、もともとこちらの人間が近界にいって交流したりしてたのではないかと。あと第一次侵攻では葉子ちゃんの回想にあった家屋が潰れたように倒壊してたのは、一話の最初にあったゲートがひらかれたところが何か落ちたような描写がされている。ひょっとしたら近界民やトリオン兵が押し寄せたりしたんであれば、物が引きずられるような跡が残ると思うんです。ですが実際は一斉に押しつぶされたような描写だったことから、本当に何かが落ちてしまってその衝撃で家屋が倒壊したのかなと。そしてその落ちたものの近くにボーダー本部を作ったのではないかと思いました。
トモリ :つまり単純に家屋が潰されて真っ平らだから基地を建てやすいということではなく、何かが落ちてそこにあるから基地を作ったということですね。
ニン2 :ゲートをある程度誘導できるなら市街地の真ん中に基地を建てるのではなく、もっと人気のないところの方がいいんじゃないかと思ってたんですけど、さっき休憩中に話していて、市民からトリオンを集めてるのかもしれないってなったんですね。あとは、(近界は)元は玄界(ミデン)から始まって、マザートリガーとかで行ったんじゃないかなと。BBFのどこに書いていたかは忘れましたが、「かなり昔から、こちらの世界の呼称は玄界(ミデン)で統一されているようです」と。だから(近界の国々は)別々に始まったんじゃなくて、そういう流れがあるのかなとは思っています。
紗蘭 :今の本部を建てた位置に関しては、何かがあってそこを選んだという説も確かにありえるとは思ったのですが、私がもともと考えていたのが、鳩原が密航するときに何カ所かゲートを選んでたようにゲートが開きやすい位置があると思うんです。それをボーダーは分かっていてそのポイントを集約して、避雷針のように集めることができる。そしてその集めるためには真ん中にいないといけないのではないかと思っていたので、市街地の中に基地があるのは自然だと思っていたし、違和感も持っていなかったので、今回そういう何かがあるからここに建てたというのは盲点だったと思いました。
一々(司会):すみません、皆さんお時間が押しております。よろしいですか。いかがでしたでしょうか。楽しまれましたか?私は本当に話を聞いていただけだったんですけれども、皆さん本当にワールドトリガー大好きなんだなと思いながら聞かせて頂いておりました。まだまだ話したいことがあるんでしょうけれども。ツイッターとかで繋がっていただいて、ね。また第二回がね、あったりとかしたらいいなと思うんですけど。
トモリ :そうですねー。度々だと逆に集まりにくいので。たまにとかだったら。
一々(司会):東京の方とかでも、やってくれたら楽しいと思いますね。そういうわけで皆さん、長丁場お疲れ様でございました。皆さん本当に、私から言うのもあれなんですけれども。大丈夫ですか。
トモリ :大丈夫です。
一々(司会):この人数で集まって話すって私も初めてだったので楽しませて頂きました。
(二次会の案内などを挟み)
では、皆さんホント、自分の単行本だけお間違えのないように!